Japanese
English
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フィラリア性乳糜尿症の1例—附 本症における淋巴撮影法の臨床的意義
FILARIAL CHYURIA: REPORT OF A CASE
今村 全
1
Zen IMAMURA
1
1新潟大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine Niigata University
pp.175-178
発行日 1965年2月1日
Published Date 1965/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204013
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I.緒 言
乳糜尿は腸管に由来する淋巴液即ち脂肪を主成分とする乳糜が何等かの原因で尿中に混入したものであり,その独特な性状により古くから知られていたが,その発生機転及び治療法については今日でもなお疑問の点がある。従来乳糜尿症患者では尿路と淋巴系の交通が認められてはいたもののレ線学的にこれを証明し得たのは淋巴撮影が盛んに行われる様になつた極く近年のことに過ぎない。著者は淋巴撮影により特異な所見を呈し,抗フィラリア剤の内服で治癒したフィラリア性乳糜尿症の1例を経験したので報告する。
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