グラフ
フィラリア症
佐藤 八郎
1
1鹿大・内科
pp.1394-1395
発行日 1967年10月10日
Published Date 1967/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201936
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日本に存在する人体寄生のフィラリアは,バンクロフト糸状虫とマレー糸状虫の2種類であるが,大半がバンクロフト糸状虫である.本種は蚊(我国では主としてアカイエカ)で伝播され,成虫は白色糸状の細長い線虫で,主として人間のソケイ部リンパ節や精系リンパ管に寄生している.
臨床像は,リンパ管,リンパ組織を中心とする炎症性病変とリンパ管の閉塞による病変およびそれらの後遺症であり,急性期の熱発作(くさふるい),慢性期の象皮病,陰嚢水腫,乳び尿らが特徴的である.
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