Japanese
English
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高度の血尿を来した多発性骨髄腫の1例
A CASE OF MULTIPLE MYELOMA
三浦 忠雄
1
,
鈴木 騏一
1
,
染野 敬
1
,
加藤 輝彦
1
Tadao MIURA
1
,
Kiichi SUZUKI
1
,
Takashi SOMENO
1
,
Teruhiko KATO
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Tohoku University
pp.797-801
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203856
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I.緒 言
多発性骨髄腫はKahler1)の詳細な臨床的記載によつて始まり,欧米においては比較的多数の報告がなされている。本邦においても検査方法の進歩とともに多発性骨髄腫症例は急激に増加し,特に病態生理並びにその症状についても詳細な記載がみられるようになつたが,血尿を主訴として発症している報告は見当らなかつた。最近私共は高度の血尿及び右腰部重圧感を来して来院した多発性骨髄腫の1例を経験したので,ここに報告するとともに些か文献的考察を試みた。
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