Japanese
English
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網状肢端色素沈着症(北村)—とくに掌蹠紋理の変化について
ACROPIGMENTATIO RETICULARIS KITAMURA AND ITS PECULIAR CONFIGURATION PATTERN OF THE PALMAR AND PLANTAR SURFACES
占部 治邦
1
,
永嶋 哲二
1
Harukuni URABE
1
,
Tetsuji NAGASHIMA
1
1久留米大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology,Kurume University School of Medicine
pp.547-549
発行日 1964年6月1日
Published Date 1964/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203794
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I.はじめに
北村は昭和18年に主として四肢末梢の伸側に,皮溝に沿つて不整多角形,淡褐色の細小色素斑を密生し,しかもそのものは常に皮表からわずかに陥凹して網状を呈する色素沈着症の1男子例を認め,これを一種の対側性肢端色素異常症として,赤松とともに臨床の皮膚泌尿誌に報告した。その後所見を同じくする2症例を発見し,合せて1953年のHautarztに網状肢端色素沈着症Ac—ropigmentatio reticularisと名づけて発表し,欧米に紹介した。以後著者らの知るかぎりでは症例27,家族歴に現われたもの41例,計68例にのぼり,本症の独立性は広く承認されるに至つている。
われわれは同症の1例を経験したので記録をかねて報告する。
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