Japanese
English
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網状肢端色素沈着症—遺伝学的立場よりの若干の考察
THE GENETICAL OBSERVATIONS ON ACROPIGMENTATIS RETICULARIS.
宮沢 偵二
1
,
三浦 隆
2
Teiji MIYAZAWA
1
,
Takashi MIURA
2
1仙台逓信病院皮膚科
2東北大学皮膚科
1Dept. of Dermatology, Sendai Teishin Hospital
2Dept. of Dermatology, Tohoku University, School of Medicine
pp.149-152
発行日 1959年2月1日
Published Date 1959/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202484
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本症は北村(包)教授1)が1943年(昭18)赤松と共に始めて世に問い,更に症例を重ねて1953年Hautarztに赤松・宏川2)と共に発表したものである。その後本邦に於て,谷村・中尾・坂本3),加藤4),原田・山田・石本・藤田5),船橋・高野6),鎌田・原子7),坂本・村上・中尾8),加藤。筧9),鎌田・石戸谷10)の報告が相ついで発表され,それら報告より北村教授が最初に提起した本症と遣伝関係の問題は漸次注目されて来たが未だ明確な解答は与えられていない現状である。余等は濃厚な造伝関係を有する本症の1家系例を観察したので,症例を迫加し台せて此の機会に上述の文献症例及び余等の症例計18例を材料にして,特に遣伝学的立場より考察を加え,いささかたりとも本症究明の一助に供せんと,ここに報告する次第である。
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