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熱傷の臨床統計—岩手医科大学皮膚科における最近6年間の観察
CLINICAL STATISTICAL STUDIES ON BURNS:A RECENT SIX YEARS' OBSERVATION ('56-61) AT THE DERMATOLOGICAL CLINIC OF THE IWATE MEDICAL COLLEGE
伊崎 正勝
1
,
黒沢 誠一郎
1
,
昆 宰市
1
,
上原 良英
1
,
間山 岩夫
1
,
広嶋 宏治
1
Masakatsu IZAKI
1
,
Seiichiro KUROSAWA
1
,
Saiichi KON
1
,
Yoshihide UEHARA
1
,
Iwao MAYAMA
1
,
Koji HIROSHIMA
1
1岩手医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology & Urology, Iwate Medical College
pp.903-913
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203607
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I.はじめに
近年における本邦熱傷の動向については,すでに北村精一教授5)による日本皮膚科学全書の記載および安西他1)2)3)4)の詳細な報告があり,大綱はすでに尽くされていると称しても過言ではあるまい。
しかしながら,われわれはやや観点を変え,今回集計した岩手医科大学皮膚科における最近6年間の熱傷ならびにその後遺症の臨床統計を基礎に岩手県の熱傷の現状を紹介するとともに,寒冷にして僻陬の地に富む本県の特異な立地条件が当地の熱傷におよぼす影響を考察したので,ここにその大要を報告する。併せて,治療を行なうにさいし気附いた2,3の事項にふれてみたい。
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