Japanese
English
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皮膚科領域における真菌の重複感染について
MULTIPLE FUNGOUS INFECTION OF THE SKIN
二宮 聖耳
1
Seiji NINOMIYA
1
1南海鉄道病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nankai Tetsudo Hospital
pp.745-748
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203570
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I.緒言
皮膚の真菌性病変より分離培養を行なっていると,ときに1つの培地に相異なる2つの菌が発育したり,採取部位によつて種類の異なる菌を検出したりすることがある。こうしたことについて1943年LewisとHopper1)は,部位的,時間的関係に基づいて分類しその概念を確立した。第1表はそれを表示したものである。
外国においてはそれと相前後してMtiskatblit,CawleyとHorne, FranksとRosenbaumその他による報告がみられるが,本邦におけるものは数少ない。すなわち高橋・森川2)は1937年はじめてその3例を報告し,最近になつて高橋(伸)3)の2例,香川ら4)の29例,松崎5)の4例,高橋(吉)6)の19例がみられ,ようやく注目されはじめたようである。
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