印象記
第62回日本皮膚科学会総会印象記—(第16回日本医学会総会)
外松 茂太郎
1
1京都府立医科大学皮膚科教室
pp.701-704
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203560
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第62回日本皮膚科学会総会は第16回日本医学会総会の第29分科会として阪大藤浪教授を会頭とし,昭和38年4月3,4日の両日に亘り,大阪市難波別院御堂会館において開催された。折からの好天気に恵まれ約600名の会員が出席し誠に盛会裡に終始した。今回は医学会総会の分科会としての性格を考え,宿題報告特別講演,3つのシンポジウムに主力がそそがれたようで,各々多数の講師によつて口演,討論きれた。一般演題は197題の多数におよび,その中20題が口頭で,45題がスライドで発表され,45題が展示され,全く充実した有意義な2日間であつた。会頭藤浪教授をはじめ関係各位の御苦心御努力に深謝の意を表する。以下学会のあらましを印象記としてお伝えしたいが,御承知のように最近の医学の進歩はめざましく,各分野に亘つて高度に分化され,浅学若輩の筆者が発表された内容をすべて充分に理解することは到底出来うる業ではない。従つて或は曲解してお伝えするかも知れず,この点前もつてお許しを願う。(敬称略)なを皮膚科関係の総会講演についても最初は記す積りでいたが,紙幅の関係でこの方は不本意ながら割愛さして頂くことにした。
宿題報告乾癬について藤浪教授により第1日午前9時30分より約50分に亘つて報告された。
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