印象記
第111回日本皮膚科学会総会 印象記
石黒 直子
1
1第112回日本皮膚科学会総会事務局
pp.741-744
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103393
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第111回日本皮膚科学会総会は,2012年(平成24年)6月1日(金)から3日(日)まで国立京都国際会館で開催された.2年ぶりの開催となった皮膚科学会総会の初日は過ごしやすい穏やかな天候のなかで始まった.折りしも京都では鴨川の納涼床が始まり,これから本格的な暑い夏に向かっていくことを感じさせた.実はこの学会印象記を書くのは今回で二度目となる.例年,次回担当校の事務局長か実行委員長がこれを担当するのが恒例のようだが,第110回総会が中止となり,あらためて第112回を開催させて頂くにあたり,今回二度目の“登板”となった.
第1日目の午前中,大塚藤男先生(筑波大学教授)による会頭講演で幕が開けた.まず,本総会のテーマである「進化する皮膚科:知と技を磨く」をお示しになり,筑波大学および皮膚科の歴史を話され,ここで大変残念なことであるが上野賢一先生のご逝去(本年4月4日)について触れられた.そして,大塚会頭が着任されてから現在に至るまでの約20年間に教室でなされた多くの研究のなかでも①腫瘍学,②神経皮膚症候群,③角化制御,④光医学の4つの内容について短い時間にコンパクトにご講演された.
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