印象記
第107回日本皮膚科学会総会 印象記
師井 洋一
1,2
1第108回日本皮膚科学会総会事務局
2九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野
pp.594-596
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102050
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平成20年春,第107回日本皮膚科学会総会は再び,国立京都国際会館で開催された.昨年までのDermatology Weekは発展的に解消され,久々に総会単独での開催となった.新潟大学 伊藤雅章教授会頭の意向でさまざまな新企画が取り込まれ,また天候にも恵まれた総会になった.
初日は,伊藤会頭のご挨拶の後,新潟大学 五十嵐道弘教授の特別講演で幕を開けた.細胞内輸送機関についての興味深いお話を堪能した.続いて,福島医大 金子史男名誉教授による「ここまでわかったベーチェット病」の講演を拝聴した.金子先生のライフワークであるベーチェット病について,最近のトピックスを交えながら,長年の研究の成果を発表された.われわれも臨床の場で治療に難渋するケースも多く,初期であれば抗生物質が有効であるなど,明日からの診療にも役立つお話であった.
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