Japanese
English
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クロモブラストミコーシスから分離されたPhialophora Verrucosaについて
PHIALOPHORA VERRUCOSA ISOLATED FROM CHROMOBLASTOMYCOSIS
高橋 吉定
1
,
高橋 伸也
1
,
福士 堯
1
Yoshisada TAKAHASHI
1
,
Shinya TAKAHASHI
1
,
FUKUSHI GYO
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Dept.of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
pp.491-493
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203518
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I.緒言
クロモブラストミコーシスの病原菌のうちPhialophora Verrucosaによるものは1915年始めてLane1)によつて発表され,その菌学的研究ならびに菌命名はMedlar2)によつて行なわれた。その後本菌の分離は主として北アメリカ合衆国から報ぜられ,わずかに1例ずつが南アメリカおよび北アフリカから報告されているのみである。
本邦におけるクロモブラストミコーシスからの分離菌は,1934年に加納5)6)がHormiscium de-rmatitidisを発表し,1937年に高橋(吉)がTorula poikilospora7)およびHormodendrumpedrosoi8)を報告した。その後本症の報告は20例に近いが9-18),その病原菌は上記3菌種のいずれかである。
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