学会印象記
第12回国際皮膚科学会雑感
山本 一哉
1
1慶大皮膚科
pp.419
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203502
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既に諸先生方の詳細な学会報告が出された後でもあるので,ここには二,三私の気付いた点を述べて責任を果したことにさせて頂きたい。
未だ暑さの感じられるワシントンD.C.で催された今回の学会は,その出席者の数で過去の会に比べて圧倒的に多かつたが,数多くのシンポジウムや発表は人の数で動きのとれなくなることもなく可成り円滑に行われた。英独仏西語用のIBMのイヤホーンが主な部屋には充分に用意されて居り,利用している人も多かつた。但,同時通訳を行つた方達の中には,難しい術語にグッとつまつて後の句が続かない人が時々あつたがこれは無理もないと思う。しかしながら同時通訳で充分理解して聞く為には,聞き手の方にもそれ相応の心構えがないと却つて判らなくなることもあるだろう。
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