Japanese
English
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γ-Oryzanolの局所塗布が放射性燐静脈内投与による皮膚表面放射能におよぼす影響
EFFECT OF LOCAL APPLICATION OF γ-ORYZANOL ON SKIN SURFACE RADIOACTIVITY WHEN RADIOACTIVE PHOSPHORUS IS ADMINISTERED INTRAVENOUSLY
神村 瑞夫
1
,
佐藤 昌三
1
Mitsuo KAMIMURA
1
,
Shozo SATO
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Sapporo Medical College
pp.373-374
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203490
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I.はじめに
P32を追跡子として皮膚表面における放射能を測定し,これを諸種皮膚機能の検索に応用した例は比較的少ないが,著者らの教室では神村の報告1)にはじまり,矢野2),井村3)らの一連の業績がある。放射能同位元素による測定は一度熟練すると比較的容易となり,しかも他の研究方法と異なりほとんど他の要件にかかわりなく,少ない誤差で成績が速かに出る利点がある。われわれはかかる教室歴のうえにたち,γ-Oryzanolを家兎の皮面に一定期間塗布した後,静脈中にP32を注射し,γ-Oryzanol塗布部位と対照部位の一定面積における放射能を測定し,その差からγ-Oryzanolは先の報告4)による寒冷負荷時のみならず,室温中においても局所血量を増大することを推定したので報告する。
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