学会印象記
国際泌尿器科学会 総会印象記
斉藤 豊一
1
1虎ノ門病院泌尿器科
pp.605-612
発行日 1962年7月1日
Published Date 1962/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203312
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I.はしがき
第12回国際泌尿器科学会総会(Société Internatio-nale D'Urologie,XIIe.Congrés)は1961年7月24日から29日まで南米ブラジルのリオデジャネーロ市で開催された。本会はパリに本部をおき世界各国に支部があり,3年に1度の割合で世界中の各都市を巡回して総会がもたれている。私は思いがけずにこの大会の末席をけがすという幸運にめぐまれ,他の6人の大先輩とともに出席するの光栄に浴すことが出来た。日本における学会の印象記さえ書いたことのない私が,このような大規模の国際会議の模様を書くということはとてもその任ではないと思うが編輯部の要望にしたがつて,あえて筆をとつてみた次第である。筆の至らない所があるなどということは当然のことであつて,間違つている所もあるのではないかと怖れているが,その点は他の諸先輩に訂正して頂くことにして,私は自分なりに感じたことを書いてみたいと思う。
今回出席したのは東大の市川教授御夫妻,阪大の楠教授御夫妻,名大の清水教授,新大の高安教授,昭和医大の赤坂教授,東京逓信病院の土屋博士と小生の7人であつた。久留米大の重松教授も出席なさると伺つていたがお見えにならなかつた。
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