Japanese
English
--------------------
新表面麻酔剤エピロカインの尿道麻酔への臨床経験と粘膜痛覚閾値の測定
A CLINICAL APPRAISAL OF A NEW SURFACE ANESTHETICS, EPIROCAIN, IN URETHRAL ANESTHESIA AND MESSUREMENT OF THRESHOLD OF PAIN OF MUCOUS MEMBRANE
江本 侃一
1
,
宮本 睦夫
1
,
岡崎 俊昭
1
K. EMOTO
1
,
M. MIYAMOTO
1
,
T. OKAZAKI
1
1徳島大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, School of Medicine, Tokushima University
pp.227-229
発行日 1961年3月1日
Published Date 1961/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203013
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.まえがき
日常われわれが患者を診察するに際して,無痛下の診断,治療は最も望ましいことである。ことに泌尿器科領域においては,尿道鏡,膀胱鏡などの内視鏡的検査および膀胱鏡的ないし尿道鏡的手術などの普遍と共に,ますますその必要性が痛感される。全身麻酔,腰椎麻酔,仙骨麻酔などはこの目的にかなうものであるが,通常,外来患者に実施するには困難な場合が多い。その点,局所麻酔は操作も簡単であり,しかも副作用も少く,安全に行い得る利点がある。この目的のために,従来多種の表面麻酔剤が研究され,徐々に改良されて,かなり満足する結果も報告されている。今回,私共はエーザイ株式会社より新しい強力な殺菌性表面麻酔剤エピロカイン・ゼリー及び液の提供をうけ使用する機会を得たので,その臨床成績並びに著者の1人,江本らが既報したAugospelを用いて尿道粘膜の電気的刺激閾値を測定したので,その成績を報告する。
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.