Japanese
English
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Riehl黒皮症と肝斑
RIEHL'S MELANOSIS AND CHLOASMA
吉田 良夫
1
,
三浦 隆
1
,
福士 堯
1
Yoshio YOSHIDA
1
,
Takashi MIURA
1
,
Gyô FUKUSHI
1
1東北大医学部皮膚科教室
1Dept. of Dermatology, Tohoku Univ. School of Medicine
pp.745-747
発行日 1960年9月1日
Published Date 1960/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202886
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女子の顔面に発生する後天性の色素沈着症としては,先ず肝斑があげられ,次に所謂女子顔面黒皮症,すなわちRiehl黒皮症が問題とされる。肝斑の定義ないしterminologyに関しては,相当の混乱があるが1),その定型例の臨牀像に関しては大方の意見が一致している。一方Riehl黒皮症については,HoffmannのMelanodermitistoxica lichenoides et bullosa,Fabryの紅色苔癬として報告した例,及びCivatteのPoikilo-dermie réticulée pigmentaire du visage etdu couの3症との間に,その異同について種々の見解があるが,われわれはこれらは恐らく同一症で,CivatteのPoikilodermieと称するものの一部には,Jacobi型の局在型とも云うべきものが入つているかもしれないという飯島進2)の考えに賛同するものである。伊藤実,飯島進3)はRiehl黒皮症を,色素沈着型,面皰型,角質増殖型の3型に分類整理している。最近われわれはRiehl黒皮症と診断せざるを得ないような患者を割に多くみるようになつたが,その全部が上述の分類によれば色素沈着型に属するものである。
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