Japanese
English
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膀胱脱(Cystocele)について
A CASE OF CYSTOCELE
松浦 省三
1
Shozo MATSUURA
1
1八幡市立病院泌尿器科
1Department of Dermato-Urology, Yahata City Hospital
pp.687-690
発行日 1960年8月1日
Published Date 1960/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202873
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緒言
最近特に戦後,泌尿器科学の著しい発展に伴い,かつては等閑視されて来た疾患,不明であつた疾病等,次々に解明せられ,その治療法も再三云われる様に,泌尿器外科的な治療方向に向いつつある。換言すればこれはむしろ当然とも云い得る趨勢であつて,むしろ本邦にあつては,皮膚泌尿器科と云う従来よりの慣習に従つたための一種の立ち遅れとも云い得る事であり,単一専攻科目としてより広く,更に深く伸びつつある現情は,吾々泌尿器科を専攻する者にとつて誠に喜ばしい事である。
私は在教室時代より,婦人に於ける泌尿器疾患について,興味を抱き,機会ある度に種々研索して来たのであるが,先に第46回日本泌尿器科学総会において,各部門の権威者より,婦人科的泌尿器科学なる表題でパネル・ディスカッションに取り上げられ,今後の発展に大なる示唆を与えた。
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