Japanese
English
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癌を疑わせしめた膀胱壁の限局性血管病変—(広義の膀胱血管腫)
THE LOCALIZED VASCULAR ALTEVATION OF THE BLADDER WALL BEING THE BLADDER CANCER SUSPECTED
能中 陽一
1
,
中島 文雄
1
Youichi NOUNAKA
1
,
Fumio NAKAJIMA
1
1北海道大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Hokkaido University
pp.630-633
発行日 1960年7月1日
Published Date 1960/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202861
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血管腫は稀なもので佐藤(1959)は内外文献を渉猟して94例の膀胱血管腫を集め得たのみという。なお,Hamscher, Farrer & Moore (1958)によると124例の尿路系先天性血管性腫瘍のうち,膀胱由来のものは48例であつたと。
Herbut (1952)は血管腫の規準を厳密にとり,組織学的に真性腫瘍といい得るもののみに限定し,単なる局所の血管拡張や増生等はこれに加えていないが,文献的に考察すると,従来,膀胱血管腫として報告されているものの中には斯様な膀胱壁の限局性血管拡張増生等をも加えている。
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