今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
内科医が知っておきたい皮膚疾患
白癬
加藤 卓朗
1
1済生会川口総合病院皮膚科
pp.698-700
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905052
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ポイント
●白癬で最も多いのは足白癬であるが,爪,手,生毛部,いわゆる深在性白癬などの病型もある.また,ステロイド剤外用により非典型的な臨床像を呈する症例が増えている.
●白癬の診断において最も重要な検査は直接鏡検である.顕微鏡さえあれば外来で行え,すぐに結果がわかる簡便な検査である.本検査なしで治療を行うべきではない.
●白癬の治療の基本は抗真菌剤外用であり,イミダゾール系をはじめとして新しい薬剤が新規発売された.一方,角質増殖型足白癬,爪白癬,いわゆる深在性白癬,広範囲・難治性の白癬では経口剤の適応となり,最近イトラコナゾールが発売された.
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