Japanese
English
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三塩化醋酸軟膏の皮膚疾患に対する効果について(第1報)
CLINICAL EXPERIENCE IN THE TREATMENT OF TRICHLORACETIC ACID OINTMENT ON SKIN DISEASES
薄場 真
1
,
長山 賢
1
,
秋元 典昭
1
,
稲城 矩実
1
M. USUBA
1
,
K. NAGAYAMA
1
,
N. AKIMOTO
1
,
N. INAKI
1
1東北大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Tohoku Univ.
pp.499-502
発行日 1960年6月1日
Published Date 1960/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202833
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東北大学医学部皮膚科においては従来神経皮膚炎に対する治療として三塩化醋酸の20〜33%溶液を局面に塗布する治療を行なつていた。これを2〜3回塗布すると局所の表皮は基底層を残して有棘層より剥脱し,掻痒感も消失する。斯様にして剥脱した部には従来の混膏を塗擦する。再発すれば以上の事を繰返す。斯様にこの方法は苔癬化せる病変に対して有力な方法と考えられ使用されていた。この方法は末永1)が既に報じたが,我々は最近5〜20%の三塩化酷酸を含有せる親水ワゼリンを使用して次に述べる如き効果を得る事がでぎたので報告する。
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