Japanese
English
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尿路感染症の発症機転—治療上より見た膀胱炎に就いて
SOME ASPECTS ON THE MECHANISM OF THE URINARY INFECTION:especially on the treatment of Cystitis
岩田 正三
1
,
岡山 誠一
2
Shozo IWATA
1
,
Seiichi OKAYAMA
2
1国立東京第二病院皮膚科泌尿器科
2川崎市立病院皮膚科泌尿器科
1The 2nd Tokyo National Hospital
2Kawasaki City Hospital
pp.229-231
発行日 1960年3月1日
Published Date 1960/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202778
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大腸菌を経尿道的に感染せしめ大腸菌性膀胱炎を発症さすために種々行なつた誘因中,我々は家兎実験で家兎膀胱滲出液を抗元として感作した場合発症せしめ得ることをすでに述べた。この事は家兎に於ける実験であり人に対しても同様な関係にあるか否か疑問があるが,Braunの云う如く無関係でないとするならば此の抗元抗体反応がある場合に大腸菌性膀胱炎が起き易いという事は,反対に治療上で抗アレルギー剤を併用する事によって一層大腸菌性膀胱炎は治癒し易いと考えられる。
一方,治療上現在も大腸菌性膀胱炎の大部分はなおサルファ剤にてよく治癒せしめ得るのでこの薬剤を基本として使用し,他方これに抗アレルギー剤を併用してこれらの結果に就き上記の見地より比較検討した。
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