Japanese
English
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高級サルフア剤の比較検討
A COMPARATIVE STUDY OF NEW HIGH-CLASS SULFA DRUGS IN UROLOGY.
中平 正美
1
,
川住 昭夫
1
,
徳田 安章
1
,
村田 仁
1
,
中埜 英郁
1
,
倉田 稔
1
Masami NAKAHIRA
1
,
Akio KAWASUMI
1
,
Yasuaki TOKUDA
1
,
Masashi MURATA
1
,
Eiiku NAKANO
1
,
Minoru KURATA
1
1信州大学医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Urology and Dermatology, Faculty of Medicine, University of Shinshu
pp.1422-1428
発行日 1959年12月1日
Published Date 1959/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202727
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Penicillinの発見に相次ぐ多数の抗生物質の花々しい登場の陰にかくれて,細々と,わずかにサルフイソミジン,サルフイソキサゾール等が命脈を保つてきたサルフア剤は,抗生物質が出揃つてしまつた2,3年前より,その特長がある菌に対する耐性の生じ難い点,副作用の少くなつた点,抗菌スペクトルの拡大された点及び価額低廉の点などから徐々に再認識されて来たのと時を同じくして,所謂高級サルフア剤とよばれる新製剤が,次々に発表されるに至つて,Domagkのプロントジル→サルフアダイアジン時代に次ぐ,第2次サルフア剤時代を招来した観がある。この最近の高級サルフア剤の主なものは,血中滞留時間短く,尿中排泄率が極めて大で,しかもそのアセチル化の少い,尿路感染症に選択的に有効なサルフアメチゾール(ウロサイダル)と,持続性サルフア剤(Long acting Sulfadrug)といわれる血中滞留時間が極めて長く,従つて1日1〜2回投与で充分に高い血中濃度の得られるサルフイソメゾール(シノミン),サルフアメトキシピリダジン(レダキン),サルフアダイメトキシン(アプシード,ビノキシン,オムニボン,スルキシン等)である。
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