Japanese
English
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菌中毒によるErythromelalgieの治験例
TREATMENTS OF ERYTHROMELAGIE BY INTOXICATION OF MUSCHROM (CLITOC- YBE ACROMELALGA)
奥田 幸造
1
Kozo OKUDA
1
1石川県国保富来病院
1Toji Hospital
pp.1257-1259
発行日 1959年11月1日
Published Date 1959/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202689
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緒言
肢端紅痛症は1872年Mitschellが四肢の末端.の発赤,腫脹を惹起し,激甚な疹痛を伴う症候群を記載し,これをErthromelalgieと命名発表したのを嚆失とするが爾来内外多数の学者により検索が行われ,種々の研究業績があるにもかかわらず本症の本態は闡明の域にに達せず,従つて治療法としても皮膚科,外科領域の文献を調査するに各種各様の見解が主張せられて適確なものがないようである。即ちMitschellの説に対しWood-mitは器質的脊髄性疾患の随伴症状としGerha-rdt.Eulenburg,Auerbachは本症は独立した疾患でなく中枢神経障害に基く一つの綜合疾患とし,その他末梢疾患説をとなえる学者も少くなく(近藤)その他Lewin,Benda,Cassirerの報告例があり,要するに肢端紅痛症には中枢あるいは末梢における器質的病変の随伴症状としてくるものと,何等病変なく機能的にくるものとが考えられる。
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