Japanese
English
薬剤の臨床
妊娠中毒症に対するNavidrexの治験
Experience with "Navidrex"in toxemias of pregnancy
田中 敏晴
1
,
我妻 堯
1
,
星合 久司
1
,
塚田 一郎
1
,
本間 恒夫
1
Toshiharu Tanaka
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.527-530
発行日 1961年6月10日
Published Date 1961/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202443
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Ⅰ.緒言
利尿降圧剤としてChlorothiazideがはじめて出現し,わが産科領域でも妊娠中毒症の治療に画期的効果を示し,世の注目を浴びたのも,つい2〜3年前のことであつた。其れ以来Chlorothiazi—deの新誘導体が各種続々と発表されるに至り,われわれもそれらの治療効果,電解質排泄の様相に就いて検討を加え,その都度発表して来た。即ちHydrochlorothiazide (Esidrex),Hy—droflumethiazide (Rontyl),及びBendroflu—methiazide (Centyl)が之れである。
Chlorothiazideの1日使用量が通常0.75g〜1.5gであるに比しHydrochlorothiazide,Hy—droflumethiazideは75〜150mg,更にその次に出現したBendroflumeth iazideは7.5〜12.5mgと,1日量が夫々mg数にして1/10宛に減少を示して来た。
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