Japanese
English
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尿道結石を伴える膀胱頸部柵形成例
A CASE OF CONGENITAL BLADDER NECK BAR WITH URETHRAL CALCULI
山際 義秀
1
,
富樫 良吉
1
Yoshihide YAMAGIWA
1
,
Ryokichi TOGASHI
1
1青森県立中央病院泌尿器科
1Department of Urology : Aomori Prefectural Center-Hospital
pp.396-398
発行日 1959年4月1日
Published Date 1959/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202534
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小児の器質的下部尿路通過障害に就てはEm-met 105例,Mc Dondld 112例,Burns 129例,Fetler 466例等外国ではかなり多数例が報告されており,その行届いた管理に一驚する。一方本邦に於てはかかる疾患の報告は尚極めて少い。その主症状である夜尿症や排尿困難が看過され易いこと,殊に幼児の場合排尿異常の発見が甚だ困難であることも一因であろうが,小児泌尿器疾患中の一重要疾患である本症の認識が関係医に滲透していないことがその最大理由であろうと考える。最近本邦でも小児泌尿器疾患に就て関心が寄せられつつあり,今後本症の報告も増えていくものと期待する次第である。
我々もかかる疾患が周囲にあろうかと思いながらも,これまで経験するに至らなかつたが,たまたま家人により排尿困難を気づかれ,受診するまでに暫く手間どつたものの,結局表題の如きものと診断,治療した例を経験したので報告し,併せて諸家の考察を簡単に纒めてみた。
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