Japanese
English
症例
尿道直腸瘻を伴える鎖肛
Anal atresia associated with Urethrorectal fistula
砂田 輝武
1
,
佐藤 訓三
1
,
平尾 喜茂
1
Terutake SUNADA
1
,
Kunso SATO
1
,
Yoshishige HIRAO
1
1岡山大学医学部津田外科教室
1Department school of medicine, Okayama, University
pp.551-556
発行日 1958年6月20日
Published Date 1958/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407202199
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緒言
先天性鎖肛は臨床上なかり屡々遭遇する畸形であつて,単に肛門が外部に開口しないということだけのものはあえてまれとするに足らないが,内瘻特に尿道直腸瘻を伴う鎖肛は稀有なものである.Anders12)によれば鎖肛の頻度は6,000〜15,000人に1人の割であり,同氏の集計した鎖肛100例中瘻を有するものは45%であるが,そのうち尿道直腸瘻を有するものは45%にすぎなかつた.
最近当教室において尿道直腸瘻を伴える鎖肛の1例に遭遇し,手術により治癒せしめたのでこゝに報告し,併せていさゝか文献的考察を加えたいと思う.
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