雑誌文献を検索します。書籍を検索する際には「書籍検索」を選択してください。

Volume 12, Issue 13 （December 1958）

臨床皮膚泌尿器科 12巻13号（1958年12月発行）

Japanese English

特集老人の皮膚泌尿器疾患

前立腺肥大症 PROSTATIC HYPERTROPHY 南武 ¹ , 堀剛治郎 ¹ , 坂本忠昭 ¹ Takeshi MINAMI ¹ , Gojiro HORI ¹ , Tadaaki SAKAMOTO ¹ ¹東京慈恵会医科大学泌尿器科 ¹Department of Urology, Tokyo Jikeikai Medical College pp.1449-1458

発行日 1958年12月20日 Published Date 1958/12/20

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202443

PDF(9740KB)

有料閲覧

Abstract 文献概要
1ページ目 Look Inside

I．年令的関係

　髪が薄く，グレイになり，目に老人環が現われれば，例外なく前立腺も肥大してくる。とわSirBenjamin Brodieの言葉であるが，ことほど左様に昔から老人男子に前立腺肥大症はつきものとされている。

　Randallは1215例の剖検例から222例の（18.3％）前立腺肥大症を発見し，その年齢的関係をみているが，30〜39歳が1％，40〜49歳が10％，50〜59歳が20％，60〜69歳が30％，70〜79歳が40％，80〜89歳が50％といつている。即ち60歳以下にも肥大いている者はいるが，殊に60歳以上の老人に目立つて多くなつていることが判る。尚Demingによると65歳の男子には65％，Mooreによると80歳以上では75〜80％という高率にあるという（第1表参照）。