Japanese
English
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Euraxによる瘙痒性皮膚疾患の治療
TREATMENT OF ITCHY SKIN DISEASES WITH EURAX
石原 和之
1
,
斉藤 胤曠
1
,
池上 一郎
1
Kazuyuki ISHIWARA
1
,
Tanehiro SAITO
1
,
Ichiro IKEGAMI
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology Yokohama University School of Medicine.
pp.531-534
発行日 1958年5月1日
Published Date 1958/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202267
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緒言
Euraxは,Domenjoz1)によつて報告された新合成化合物Crotonyl-N-ethyl-o-toluidineを,有効成分とする軟膏で,Rymarowitz及びBurckhardt2)により疥癬の治療に用いられたが,たまたま,その治療過程に於て著しい止痒効果のある事が発見され,これが諸種の瘙痒性皮膚疾患に適用される事になつた。
即ち,Kwoczek3),Couperus4),Peck及びMichel—felder5),Soifer6)等により,又我が国でも三浦7),藤浪教授8)及び大桑氏9)等の報告がある。筆者等は今回,藤沢薬工より提供されたEuraxを,主として瘙痒性皮膚疾患に対して試みた。なお,若干の臨床的実験を行ったので,その結果を併せて記載する。
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