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Volume 12, Issue 1 （January 1958）

臨床皮膚泌尿器科 12巻1号（1958年1月発行）

Japanese English

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痒性皮膚疾患及び実験的瘙痒に対するEuraxの効果 EFFECT OF EURAX ON ITCHING DERMATOSES AND EXPERIMENTAL PRURITUS 宇都宮貞俊 ¹ , 大倉美貢 ¹ , 瀬河幸枝 ¹ Sadatoshi Utsunomiya ¹ , Mitsagu Okura ¹ , Yukie Segawa ¹ ¹徳島大学医学部皮膚科教室 ¹Dept. of Dermatology, School of Medicine, Tokushima Univ pp.103-109

発行日 1958年1月1日 Published Date 1958/1/1

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202175

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Abstract 文献概要
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まえがき

　瘙痒は皮疹に伴う重要な症状であり，患者を苦しめる最たるものである。従つて皮膚疾患の治療に当つて，止痒をはかることが先決問題となり，ピチロール，グリテール，局所麻酔剤，抗ヒスタミン剤の外用，抗ヒスタミン剤，トランキライザーの内服等がこの目的に使用される。

　1946年Burckhardt＆RymarowiczはCrotonyl-N-ethyl-O-toluidineを疥癬に用いて卓効を得，湿疹化巣に用いて全く刺戟症状なく，鎮痒効果が極めて迅速に現れたと述べた。その後Kwoczek，Couperus，Peck ＆ Michelfelder，Soifer，藤浪教授らもこれを追試し，局所鎮痒剤としての優秀性を報告している。