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ビオチン+VB群複合注射による幼児皮膚疾患治療成績
EXPERIENCE OF THE TREARMENT FOR SKIN DISEASES IN INFANCY AND CHILDH-OOD BY BIOTIN+VITAMINE B2 COMPLEX
神村 瑞夫
1
,
井村 春光
1
,
高橋 成夫
1
,
中杉 勇
1
Mitsuo Kamimura
1
,
Harumitsu Imura
1
,
Shigeo Takahashi
1
,
Isamu Nakasugi
1
1札幌医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Depertment of Dermatology & Urology Sapporo Medical College
pp.507-511
発行日 1958年5月1日
Published Date 1958/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202262
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近来皮膚疾患治療におけるビタミンの役割は極めて大なるものがあるが,とくにその薬力学的効果を目的とした高単位ビタミン剤投与とPolyavitaminosisの概念にはじまる複合ビタミン剤投与との2つの傾向が著しい。かかるときその複合性が重視されるVB群中に新にビオチンが登場し,諸家の注目するところとなつたのは当然である。
ビオチンはBateman (1916)1)の実験以来動物実験的にその欠乏症が脂漏性皮膚炎様発疹と発生することが識られているが,ひとの皮膚疾患に対する応用は比較的近時であり,外国ではMarshall (1939)2)にはじまり,本邦においては前原3)(1951),佐渡4)(1956),占部・植松・阿部5),斉藤・太田・瀬口6),天谷・奈良7),川岸・佐々木・御厨・渡辺8)(1957)等の報告があるにすぎない。
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