Japanese
English
--------------------
特発性葡萄膜炎(所謂原田氏病,小柳—Vogt氏病)に於ける皮膚科的症伏について
THE DERMATOLOGIC SYMPTOMES IN IDIOPATHIC UVEITIS (Harada's Disease & Vogt-Koyanagi's Disease)
高木 峻徳
1
,
森 昭
1
,
水口 宗男
1
Takanori Takagi
1
,
Akira Mori
1
,
Muneo Minaguchi
1
1大阪医科大学皮泌科教室
1Department of Dermato-Urology, Osaka Medical College
pp.43-48
発行日 1958年1月1日
Published Date 1958/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202161
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.諸言
特発性葡萄膜炎とは非外傷性の重篤なる両眼性の葡萄膜炎で,脈絡膜炎を主徴とするものを原田氏病,虹彩毛様体炎の重篤なものが小柳—Vogt氏病と呼ばれることは周知のところである。また本症の経過中に屡々特異の全身症状として,頭髪の白変及び脱落,皮膚の白斑,聴器障碍等の合併例をきたすことも古くから知られている。
本例の原因は未だ不明で結核説,色素自家免疫性疾患説,アレルギー説,ビールス説その他種々の説が挙げられているが確定的なものはなく,またその特異の合併症についても発生病因などに関する種々の異説があるが未だ正確な解答はなされていない現状である。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.