Japanese
English
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放射性コバルト(Co60)に依る治療(第1報)—海綿様血管腫に関する中間報告
TREATMENT WITH RADIOCOBALT (1st.Report)
川村 太郎
1
,
上出 二郎
1
Taro Kawamura et
1
,
Jiro Kamine
1
1金沢大学医学部皮膚科泌尿器科
1Dermato-Urological Clinic, University of Kanazawa
pp.385-388
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201948
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緒言
放射性コバルトは現今知られて居る最も理想的なラジユームの代用品であつて,癌をはじめ従来ラジユームの適応とされて居たあらゆる疾患に使用し得る。海綿様血管腫も亦従来ラジユーム照射の適応症の1であつた。海綿様血管腫は通例乳児期にはじまるものであるが,早く治療をはじめる程その成績はよい(Andrews et al.)ものと言われて居る。従来はレントゲン近接照射やラジユーム等の設備の関係からその実施が制約されて居たが,今後放射性コバルトが普及すれば海綿様血管腫の治療は便宜になるだろう。近時我国でも放射性アイソトープを皮膚疾患に応用することが行われて居る(小堀他,中崎他,大塚他,山本他)。著者等も亦昭和30年10月以来13例の海綿様血管腫に之を応用して良好な成績を得つゝあるので此処に報告する。
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