Japanese
English
症例報告
ヒトクイバエによる蠅症の1例
A case of cutaneous myasis due to Cordylobia anthropophaga
佐藤 優子
1
,
飯野 真由美
1
,
澤田 俊一
1
,
太田 有史
1
,
新村 眞人
1
Yuko SATO
1
,
Mayumi IINO
1
,
Shun'ichi SAWADA
1
,
Arihito OTA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
蠅症
,
ヒトクイバエ(Cordylobia anthropophaga)
,
Tumbu fly
Keyword:
蠅症
,
ヒトクイバエ(Cordylobia anthropophaga)
,
Tumbu fly
pp.133-135
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901438
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要約 32歳,男にアフリカのザンビアに在住中に生じたヒトクイバエによる蠅症の1例を報告した.患者は,初診の約1週間前より右側背部,左大腿部,左上背部に瘙痒を伴う癤様の皮疹に気づき,右側背部を掻破した際に出てきた体長7mm,13の体節をもつ白色の虫体を持参した.左大腿部を6mmパンチで生検したところ同様の虫体が摘出され,鑑定した結果クロバエ科のヒトクイバエと同定された.ヒトクイバエによる蠅症は,アフリカ大陸では風土病と考えられているが,本邦での報告は自験例が第1例目である.
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