Japanese
English
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Knuckle padsについて
ON THE KNUCKLE PADS
野村 一
1
,
村田 衞
1
Hajime Nomura
1
,
Mamoru Murata
1
1青森県立中央病院
1Aomori Prefectural Center Hospital
pp.123-127
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201889
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I.まえがき
最近われらは典型的なKnuckle padsの3症例を観祭することができた。本疾患は周知の通り戦後頓みにその症例報告例が増加したようである。従来Knuckle padsは殆どすべてが手指関節背面にのみ発症した者ばかりであるから,Knuckle padsといえば,直ちに手指関節に生じたものばかりを聯想するのは稍々習慣的となつている。ところが,われらの第1例は型通り手指であつて他の2症例は足趾関節に発現した頗る稀有なものである。即ち足趾に発症した症例は実際尠い。それからKnuckle padsの組織学的所見であるが,本邦のそれにあつては種々雑多の感がある。そこでわれらは本邦に於けるKnuckle pads並びにKnuckle pads類似の外観を示した疾患12例を参照しながら,典型的われらの3症例と比較検討してみたい。尚お最後にわれらの考案したKnuckle padsの分類を試みてみよう。かような分類法によつてKnuckle pads本態追究の一助ともなれば幸甚である。
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