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真菌症に対するCS−2の臨床効果
荒川 忠良
1
,
宇都宮 貞俊
1
1徳島大学医学部皮膚科教室
pp.549-551
発行日 1956年8月1日
Published Date 1956/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201747
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まえがき
白癬はまことに難治の疾患で,その治療はわれわれ皮膚科医の頭を悩ますところである。したがって毎年次々と,おびた黛しい新薬が紹介せられ,夫々かなりの効果をあげているが,いまだに十分なものとはいえない現況である。最近小堀氏などは,3-Nonyle pyrazoleおよびP-Nitro benzoyl aceto acetic ethyl ester の抗真菌性作用について検討し,その優秀性を発表したが,このたび私は,この両者を主薬とするCS−2(仮称)を三共株式会社から提供を受け,主として白癬症に使用し,みるべき効果を得たので報告する。
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