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青年性扁平疣贅に対するビタミンB12の応用
大場 令史
1
,
森野 三和子
1
1高知市立市民病院皮膚泌尿器科
pp.546-547
発行日 1956年8月1日
Published Date 1956/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201746
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緒言
ビタミンB12(B12と略す)の皮膚疾患に於ける応用は主としてエリテマトーデス,乾癬,湿疹等であるが,今回著者等は,青年性扁平疣贅にB12を用いた。此の動機は貧血性の一婦人が入工妊娠中絶を行い,その直後に該疾患の発生を見た。余り貧血が甚しい為,偶々B12の注射を試みた所,疣贅は3回の注射により蚕く消失した。
之よりヒントを得て,該疾患と栄養状態,特に貧血に何かの関係があるのではないかと考え,此の試みを行った次第である。
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