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淋巴性偽白血病疹の1例
長堀 篤二
1
1日本医科大学皮膚科教室
pp.305-308
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201681
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緒言
白血病に於て皮膚に白血病性浸潤を来たす場合は,本邦に於ては比較的稀で,明治40年北川氏1)の報告以来,30数例を算えるに過ぎず,その中でも汎発性の皮膚症状を呈すると言われる偽白血病疹の記載は甚だ稀である。且つその白血病性皮疹は他の皮膚疾患の如く一般に典型的な臨牀像をとらず,同種の白血病に於てすら多種多様な疹型を示すことは山碕教授7)が綜説に於て報告されたところである。
私は最近,淋巴性偽白血病疹と思われる症例に遭遇し,経過を観察しているのでこゝに報告する。
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