Japanese
English
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特異な病像を呈した角化性淋巴管腫の1例
A CASE OF STRANGELY CHARACTERIZED LYMPHANGIOKERATOMA
野原 望
1
Nozomi NOHARA
1
1岡山大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Okayama University Medical School. Department of Dermatology and Urology
pp.791-793
発行日 1961年9月1日
Published Date 1961/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203132
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I.はじめに
淋巴管腫はかなり稀な疾患であり,病因論上おおむね結合組織並びに淋巴管よりなる組織芽の発育に因る腫瘍性のものと見做されているようであるが,その発生要因に就いては定論がなく,多くは推測の域を出ない1)。又臨床的並びに病理組織学的に略々一定の分類が行われているものの,やはり種々の異型が存在し得る2)。わたくしは最近,偏側大腿屈側の大部分を占める広範囲の角化性丘状局面を形成し,臨床的に極めて奇異な病像を示した皮膚淋巴管腫の1例を経験したので報告する。
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