--------------------
病巣感染アレルギーを思わせる開口部糜燗性外皮症の2例
斎藤 佳雄
1
,
赤池 茂
2
1福島市大原綜合病院皮泌科
2福島市大原綜合病院耳鼻科
pp.217-218
発行日 1956年4月1日
Published Date 1956/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201656
- 有料閲覧
- 文献概要
所謂開口部糜爛性外皮症は口腔,眼,陰部等の粘膜及び皮膚にアフテーン様内疹,層結膜炎乃至多型或は結節性紅斑様発疹を生じ,発熱,ロイマチス様症状を合併する再発性症候群であり,種々なる名称例へばNeuman's Aphthosis,慢性再発生アフトージス,Dermatostomatitis,或はBehc-et's Disease, Stevens-Johnson's Disease或はRobinson等のMucocutaneo-Oculare Syndrom等と呼ばれ又Robinson,Baltmore,谷村等は多型滲出性紅斑の一亜型と老えて居るが本症の病因等に関しては未だ解明されたとは云えない現況である。余等は最近2例の本疾患患者を経験し病巣感染アレルギーを想起せしめ,病巣の摘出により軽快したと思われる興味ある経過を観察したので報告する。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.