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Xylocaine Jellyによる尿道麻醉
小田 完五
1
,
外松 茂太郎
1
,
大橋 一郎
1
,
大橋 二郎
1
,
高石 喜次
1
,
六車 勇二
1
,
久保 泰徳
1
,
広井 潤
1
,
雨森 幹
1
1京都府立医科大学皮膚泌尿器科教室
pp.75-78
発行日 1956年1月1日
Published Date 1956/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201605
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まえがき
内視鏡的操作は泌尿器科医の診断と治療とに当つて必要欠くべからざる手技であつて,患者に最少の苦痛を与え,従つて手術を容易ならしめ,合併症の偶発をも未然に予防しうるようにすることが望ましい。麻酔以前の問題として熟練した手技がこの目的に叶うとはいえ,これのみで本操作を無痛的に行うことは常に必ずしも容易ではない。又全身麻酔や腰髄麻酔はそれが麻酔法としてはいかに完全であつても,各種の内視鏡的検査が大多数の場合外来で実施される現状には即応せず,麻酔は可及的簡単でしかも効果的でなければならない。従来我々は外来的には仙骨麻酔の他主として2%Procaine溶液による尿道麻酔の方法によつているが,患者の苦痛を軽減せしめる手段としては未だしの感が深い。この問題を解決するには現在2つの鍵がある。即ち1つは優秀な麻酔剤と他の1つは適切な溶剤とをうることにある。
我々が最近藤沢藥品から提供を受けて試用したXylocaine Jelly (以下XJと略す)はこの線に沿って作られDiethylaminoaceto-2,6-xylidide hydrochoride(Xylocaine)2.0g
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