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月経疹の2例
園田 真人
1
,
元村 昭典
2
1八幡市保健所
2併設性病診療所
pp.137-141
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201618
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緒言
最近Hormon研究の目覚しい進歩により,月経・妊娠。授乳等の性生理変換期に於て,性Hormonと皮膚は極めて密接な関係のある事が明らかにされ,諸疾患の発生機転が究明されつゝある。月経疹については,最初Stiller Schramm,Wagner(1877)によつて報告され,本邦では藤原氏1)(1917)の2例以後,土肥教授2)(1919)の綜説によつて決定づけられ,以後諸報告がみられる様になつた。然し本疾患は看過され易いためか症例報告は少ない。我々は月経疹或は月経困難性皮膚炎と考えられる2症例を経験し,併せて文献的考察を行つたので,その結果を報告する。
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