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陰嚢水腫結石
小山 達朗
1
1札幌医科大学皮膚泌尿器科教室
pp.133-137
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201617
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陰嚢水腫に於ける莢膜腔内の遊離或は有茎形成物,即ちHydrocele Körperchenについて臨牀的に始めて記載したのは,仏のCloquet (1831)であるが,その後Astley,Cooper等も同様な症例を報告している。一方病理学的方面からもVirchow,Luschka,Bisch-Hirschfeldを始め多数の報告がある。しかるに本邦に於いては,小俣鈴木,河野等を始めとし,現在迄14例が見出されるに過ぎない。最近当教室に於いて,陰嚢水腫の莢膜腔内に硬固な結石を認めた2例を経験したので茲に報告する。
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