Japanese
English
症例報告
クロレラによる中毒疹の2例
Two cases of toxic eruption due to chlorella
大沼 すみ
1
,
戸倉 広一
1
,
西田 るみ
1
,
川口 とし子
1
,
山本 紫
1
,
大沢 純子
1
,
宮川 加奈太
1
,
北村 和子
1
,
池澤 善郎
1
Sumi ONUMA
1
,
Kouichi TOKURA
1
,
Rumi NISHIDA
1
,
Toshiko KAWAGUCHI
1
,
Yukari YAMAMOTO
1
,
Junko OSAWA
1
,
Kanata MIYAKAWA
1
,
Kazuko KITAMURA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
1Department of Dermatology, Urafune Hospital of Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
クロレラ
,
アトピー性皮膚炎
,
紅斑・丘疹型中毒疹
,
パッチテスト
,
DLST
Keyword:
クロレラ
,
アトピー性皮膚炎
,
紅斑・丘疹型中毒疹
,
パッチテスト
,
DLST
pp.1109-1112
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902383
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市販のクロレラ製剤による中毒疹を2例経験した.症例1は17歳,男.初診2か月前よりアトピー性皮膚炎の治療のため,クロレラ錠剤およびクロレラエキスを購入し,内服開始したところ,約1週間後より皮疹の悪化を認めた.パッチテストは48時間判定は(+)であったが,72時間判定は皮疹の悪化のため判定不能であった.内服テストではクロレラ10錠内服24時間後に,全身にびまん性紅斑を認めた.症例2は68歳,女.初診約1年前よりクロレラ錠剤を購入し,時々内服していた.顔面の皮疹に続き,全身に紅斑・丘疹型の皮疹が出現パッチテストは陽性.2例ともDLSTは陽性であったが,健常人に行ったDLSTも陽性となり,クロレラ製剤の中毒疹におけるDLSTの診断的価値は乏しいものと思われた.
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