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黑色表皮腫
江川 二郎
1,2
1横浜警友病院皮膚科泌尿器科
2慶応義塾大学医学部皮膚科泌尿器科
pp.141-143
発行日 1956年2月1日
Published Date 1956/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201619
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緒言
Janovskyに依つて1890年初めて記載され同じ頃Unna,Pollitzerに依つて発表された黒色表皮腫は,比較的稀有な疾患で本邦に於いては1901年板津の報告以来106例の記載を見るが,その原因に関しては本症の過半数に内臓の癌腫を合併している所から癌腫との直接の関聯性が唱えられ,さらに今日では自律神経特に内分泌腺が間接に皮膚に作用して起るものであると考えられている。
余は最近本症の1例を経験し,諸種の検査を施行し詳しく臨床的観察をする機会を得た。
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