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痤瘡に対する強力ネオミノフアーゲンCの治験
太田 三郎
1
,
東 健一
1
,
野田 博
1
1国立筑紫病院皮泌科
pp.599-601
発行日 1955年9月1日
Published Date 1955/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201498
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緒言
痤瘡は湿疹に次で多い皮膚病と一般に云われているにもかかわらず,その原因は極めて複雑で今尚定説がない状態であり,夫々原因療法としてホルモン剤,ビタミン,サルフア剤等々,各種の藥剤が使用せられ,夫々相当の治効を期待し得るが又痤瘡は結婚するとか,思春期を過ぎると一般に概ね治癒の傾向を示すことはよく知られているところである。
然し痤瘡が男女とも思春期,或は殊に女子の場合,美容的な観点より患者を悩ますことは非常なものである。しかもこの場合,しばしば各種治療に抵抗する難治性の症例に遭遇することがある。橋本氏等及び村山氏は痤瘡患者に強力ネオミノフアーゲンC(以下S,N,M,Cと省略)を使用して有効なことを報告されている。
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