Japanese
English
--------------------
Pregnanediol(ジオール)による尋常性痤瘡の治験
TREATMENT OF ACNE VULGARIS BY PREGNANEDIOL (DIOL)
菅原 光雄
1
,
石田 昭雄
1
,
石岡 兵三
1
,
野沢 忍
2
Mitsuo Sugawara
1
,
Akio Ishida
1
,
Heizo Ishioka
1
,
Shinobu Nosawa
2
1弘前大学医学部皮膚科泌尿器科教室
2西北病院皮膚科
1Dept. of Dermatology Faculty of Medicine, Hirosaki University
2Dept. of Dermatology, Seihoku Hospital
pp.656-660
発行日 1958年6月1日
Published Date 1958/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202289
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
尋常性痤瘡の原因として,内分泌的要因が重視されている事は周知の通りであり,近時特に女子に於ける性ステロイドホルモンと皮脂腺の関係が注目され,Heckel1),尾島等2)によれば本症はステロイドホルモン,アレルギーの一症状と見做されている。従って既に本邦でも各種ホルモン剤による本症の治験報告は枚挙に遑がないが,余等は今般黄体ホルモン(Progesterone)の代謝産物Pregnandiolを本症患者に使用する機会があつたので,その成績の一部を茲に報告する。
使用薬剤はジオール(田辺)で,本剤は1錠中にPre-gnandiol 2γを含む。尚Pregnandiolは下記構造を有する無臭の白色板状結晶でアルコール,エーテル,クロゝホルムに僅かに溶け,水には殆んど溶けない。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.