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刺杭創の1例
下溫湯 靖夫
1
1鹿児島県立大学医学部皮膚泌尿器科教室
pp.88-89
発行日 1955年2月1日
Published Date 1955/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201366
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直腸膀胱刺杭創の報告は極めて少く,本邦に於いては最近における小林氏の報告を含めて6例あるのみである。刺杭創に関しては1890年Madelu-ngが始めて損傷の特殊な型として一般外傷から区別した。
本外傷は平時には極めて珍稀な疾患であり,会陰部に多く,普通会陰部の挫傷を伴うものであるが,本症例は会陰部の損傷なく杭が肛門に突入し直腸膀胱壁を穿孔した珍稀な症例であるので報告する。
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