座談会
皮膚科領域に於けるビタミンB12
北村 包彥
1
,
谷奧 喜平
1
,
二宮 春忠
2
,
高橋 吉定
3
,
土肥 淳一郎
4
,
小堀 辰治
5
,
安田 利顕
6
,
加納 魁一郎
7
,
桜根 好之助
8
,
山本 俊平
9
,
樋口 謙太郎
10
,
橫山 硈
11
1東京大学皮膚科
2東京大学内科
3順天堂大学皮膚科
4慈恵医大皮膚科
5東京逓信皮膚科
6関東逓信皮膚科
7名古屋大学皮膚科
8大阪市立大学皮膚科
9京都大学皮膚科
10九州大学皮膚科
11慶応大学皮膚科
pp.726-732
発行日 1954年12月1日
Published Date 1954/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201321
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横山 学会でお疲れのところ御出席下さいまして有難うございました。また二宮博士には特にお出でいただき厚く御礼申し上げます。
御承知のように1948年にアメリカのリツケスとイギリスのスミスが相ついでB1の結晶を得ました。この化学名をコバラミンといつていますが現今ではシアン基のついたコバラミンの他にハイドロキンコバラミン,つまりビタミンB12a,B12bなども出来ております。しかし,専ら悪性貧血の藥と言われていたので我々はこれを対岸の火災視して,殊に私はこれについては一向知識はないのですが,このごろでは,貧血以外の疾患にもいろいろ効くといわれてきて我々皮膚科領域でも身近にこれを知らなければならなくなりました。で,最初二宮さんに悪性貧血でなしにそれ以外の殊に生化学の方面から何かおつしやつていただけたら大変ためになると思うのですが。
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