--------------------
腎周囲水瘤の1例—殊にその発生機転について
岡 直友
1
,
加藤 知子
1
,
小泉 満佐子
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科教室
pp.275-279
発行日 1954年5月1日
Published Date 1954/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201197
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
腎臓の周囲に液体が潴溜して腫瘍状を呈するものに対して腎臓水瘤(小林),仮性水腎様嚢腫(須賀),周囲性腎臓水腫(角田),腎周囲水瘤(市川・中野・矢沢)といういろいろな名称が我国において用いられているが,名称・発生原因はとも角として,かかる病変は数の多いものではなく,我国の報告例は,なお6例を文献上に拾えるにすぎない。私らはこのような1例を経験したので,これを記載し,文献への追加症例とし,その発生機転についていささか考察してみることにする。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.