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Protamideによる帶状疱疹の治驗
伊崎 正勝
1
,
堀內 敏子
1
1慶應義塾大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.524-526
発行日 1953年9月1日
Published Date 1953/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201034
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Prothmideは新鮮な豚胃粘膜から得た蛋白分解酵素に,特殊な物理化學的處置を施した安定な,ロイド状の水溶液で,化學的には本酵素の加水分解産物ペプチツド及びボリペプチツドが主成分である。1947年にCostelloは脊髄癆患者46例に本劑を用い,その電撃樣疼痛が消失乃至緩解するのを認めたが,同時に斯かる患者の數例に併發していた帶状疱疹も亦,本劑に良く反應し,その神經痛樣疹痛が急速に消退する事實を報告している。其後1950年にMarshは31例の帶状疱疹患者に本劑を用い,その28例に對して良效乃至著效を得たことを發表している。
私共は帶状疱疹7例に本劑を用い,相當の見るべき治療效果を得たので報告する。
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